2012年7月6日金曜日

通訳を介してのSAM前世療法

日本在住ブラジル人の30代男性クライアントについてのセッションです。
このクライアントは、日本語の理解が片言レベルで、SAM前世療法の暗示の言葉の理解はまずできないということでした。そこで、私の催眠誘導暗示をポルトガル語に翻訳してくださる方を同席してのセッションとなりました。
私がこのセッションについて、大きな関心をもって臨んだ理由は次の点にあります。
①通訳を介してSAM前世療法が成功するとすれば、それは私が発する日本語そのものに霊力のようなものが働いていないことの証明になる。つまり、私以外の誰であっても、一定のSAM前世療法の暗示手続きを踏めば成功することの証明になる。つまり、世界に通用する科学的な療法として成立する。そのことは、諸外国人が自国でも適用できる療法であることの証明になる。
②顕現化した前世人格(霊的存在)との対話において、クライアントの用いるポルトガル語しか理解できないのか、私の日本語も理解できるのかを確認したい。
結論として、①は成功しました。
クライアントの主訴は、人間関係を親密にしようとすると何かがそれを阻み、一歩踏み出せない深い人間不信のようなものの原因を知りたい、ということでした。
魂の自覚状態で顕現化した前世人格は、16世紀フランスの男性霊能者でした。
神託を受ける能力があり、それを権力者が民衆支配の道具に利用したようです。
権力者の都合のよい偽の神託を伝えているうちに、それを民衆が悟り、悪霊憑きとして最後はリンチによって生き埋めにされて殺された霊能者でした。
しかも、神託を信じた民衆から尊敬を受けていたにも関わらず、そうした民衆の手の平を返すような仕打ちとして、リンチを受け生き埋めにされたということでした。 
この前世人格が、人間不信の念を抱いて命を落としていたわけです。この前世人格の訴えの影響から、現世のクライアントは、根底にある人間不信の感情を免れることができなかったのでしょう。
この前世人格が、魂の表層で他の前世人格たちと友愛を結べず、孤立していたことを確認しました。
②についての結論は、前世人格には、ポルトガル語しか理解できないということでした。
霊的存在であっても、自分の依拠する現世のクライアントの用いる言語しか理解できないということです。
魂の表層に存在する前世人格どうしの間には言葉の壁がないようで、テレパシーによってコミュニケーションがとれることは、これまでのセッションから確認しています。
私は魂表層の前世人格ではありませんから、現世で肉体を器にしている私の言語は理解できず、現世のクライアントの用いている言語でしか理解できないのだろうと思われます。
当然のことながら、フランス人である前世人格が、フランス語で話すこともありませんでした。

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