2013年7月18日木曜日

SAM前世療法の成立 その11

霊信が告げた前世療法の成否の理由
私が通信霊に尋ねたもう一つの大きな質問が、質問6
「なぜ前世療法において前世を知ることができる人とできない人とがいるのか、その理由が何かあるのか」
ということでした。
これについて送信霊は、第12霊信で次のように回答をしてきました。
【第12霊信抜粋】
前世退行は必要に応じて行われるものであると判断しなさい。
そして、戻れない者、要するに、深い変性意識へと誘導されない者、視覚イメージを受け取れない者に対しての要因は二種あるのだと理解しなさい。
それらに共通するのは「霊的存在により起こる」ということである。
それらは、守護的存在とそれを妨げるものとに分けられる。
それらは、守護的存在が下す判断、そしてその対象者の傷を癒す流れを留めるものによる意図が要因である。
確かに催眠技量は必要である。
だが、あなたの催眠技量は必要基準を満たしている。
あなたが前世療法をおこなえない者は、必然であるのだと理解しなさい。
今後、あなたはそれについて探究していくだろう。よって、守護的存在からの意図である場合も、妨げるものによる意図も、あなたの周りの協力により判断を下せるようになる。
私の問いの意図は、前世に戻れない理由を知り、それによって前世療法の成功の確率をさらに高めたいということでした。
しかし、前世療法の成否の鍵を握っているのは、催眠法の技量の問題ではなく、「霊的存在」の意図によるものであり、不成功は「必然である」ということになれば、霊能者ではない私には、もはやお手上げだと諦める外ないと思われました。

クライアントに偶発的に憑依した高級霊が告げた浄霊方法

ところが、この第12霊信の5日後、2007年1月28日のセッション中のクライアントに守護霊とおぼしきものが憑依し、「妨げるもの」つまり、未浄化霊(この世をさまよっている霊)と呼ばれる霊的存在を、浄化によって排除する方法を教えてくれるという不思議な符合的出来事が起こったのです。
まさに、第12霊信回答の「周りの協力」らしきことが起きたと思わざるをえませんでした。
クライアントは、私の知人の女性の姪に当たる四○代の女性でした。
統合失調症の診断が下りているこのクライアントの主訴は、不幸続きの人生の原因を前世療法での気づきによって知り、これからの人生の指針を得たいというものでした。
統合失調症のクライアントを、深い催眠状態に入れることはタブーとされています。
それを説明した上で、敢えて前世療法の依頼を受けた事情により、知人の女性にはセッションに同席してもらいました。
深い催眠状態にまで誘導したことを確認したところで、クライアントは、突然次のように語り出しました。
「今日は、前世療法の新しい展開を教えるために、神様のお使いで参りました。
これから、あなたに浄霊の仕方を教えます」
どうやら、神の使いである高級霊が憑依したらしいと察した私は、動揺を隠して、その浄霊の方法を聞いてみることにしました。
それは第12霊信の「周りの協力によって妨げるものの判断が下せるようになる」という文言と、前日のM子さんにおこなったセッションで、「これより先へと進むたび行うであろう霊信の口頭による伝達がある」とケイシーを名乗る霊の告げた文言とが頭をよぎったからでした。
その高級霊が教えたことは、要するに、前世に戻れない場合は、その者に未浄化霊が憑依している可能性があるから、浄霊して霊界へと送り出してやりなさい、ということでした。
その道具として、不動明王の真言と般若心経を用いなさいということでした。
約2ヶ月後の2007年3月21日、この女性クライアントの第2回セッションをおこないました。
このときも、初回セッションと同様、神の使いの高級霊が憑依し、「今日は、神様のお使いであなたに魂のヒーリングの仕方を教えに参りました」と言い出したのです。
その要点は、傷ついている魂の表層の前世のものたちは、心によって管理されている。
心は心臓を中心として広がっているから、心臓の前あたりで両手で心を包むように構えて、つまり心を通して前世のものたちをヒーリングするように、ということでした。
私は霊信との符合の不思議さに駆られて、憑依している高級霊に、「あなたは、私に霊信を送ってきた霊団との繋がりがあるのか」と尋ねてみました。
回答は、
「神様とあなたの守護霊団の指示によって、あなたのもとに参りました。守護霊団は時期を見て霊信を再開します」
というものでした。
M子さんを経由する自動書記による霊信は、2007年2月14日を最後に途絶えていました。
もちろんこのクライアントが、私に自動書記による霊信が届いていることや、それが途絶えていることを知る由もありません。
(その12へつづく)

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