2014年12月20日土曜日

SAM催眠学序説 その33

SAM前世療法による顕著な改善の実証事例


SAM前世療法は、SAM催眠学の諸作業仮説によって構成された世界に類のない前世療法です。
一般の前世療法の前提とする、クライアントの「前世の記憶」を想起させる、という方法論をとりません。
クライアントの魂表層に存在している「前世の人格」を呼び出し、前世人格と対話する、という方法論によってセッションを展開します。

このSAM前世療法の有効性は、クライアントからの諸事後報告によって実証されてきましたが、ごく最近、セッション後1時間以内に改善効果があらわれたという報告を受けました。
改善報告は、主訴によってその改善効果のあらわれる経過時間がまちまちですから、これぞ間違いなくSAM前世療法の改善効果だと断定することがなかなかできにくい面があります。
しかし、セッション後1時間以内に顕著な改善効果が出たというならば、セッションによる効果以外の何らかの他の改善効果が混入することは、まずありえないと判断することができます。

そこで、まず、SAM前世療法の作業仮説の概要を述べ、次いでセッションを受けたクライアントの改善報告を掲載します。


2007年1月23日~25日の私あて第12~14霊信では、次のように告げてきました。

「意識・潜在意識は、魂の表層を構成している前世の人格たちがつくり出している。
 

前世の人格たちは、当時の感情そのままで今も生きている。
 

彼らは互いに友愛を結び、それぞれの人生で得た知恵を分かち合っている。
 

こうして魂の表層全体は、成長進化へ向かうように仕組まれている。
現世の「私」という人格も魂の表層の一つである。
 

こうして、魂の表層を構成する一つである「私」は、他の前世の人格たちの影響を良かれ悪しかれ受けないわけにはいかない。

以上が、SAM催眠学の提唱する「魂の二層構造仮説」です。

意識・潜在意識は、脳の付随現象ではなく、魂表層の前世のものたちがつくり出している、というのがSAM催眠学の「魂の二層構造仮説」でした。
それではつくり出されている意識・潜在意識の宿っているのはいったいどこでしょうか。
それに答えるのが、下記の「霊体仮説」です。

意識・潜在意識は「霊体」に宿っている。
 

霊体は、肉体と魂を守るために、くまなく肉体を覆う透明な防護服のような働きをしている。
 

霊体の色が、オーラである。
 

霊体は肉体と共通する要素を持ち、肉体と密接につながっている。
したがって、霊体に宿っている潜在意識を、肉体のどこにでも宿らせることが可能である。


以上を、SAM催眠学の提唱する「霊体仮説」と呼んでいます。

SAM前世療法は、SAM催眠学の作業仮説である「魂の二層構造仮説」「霊体仮説」を骨格として成り立っている前世療法です。

さて、以下は「階段降下恐怖症」とでも呼べる恐怖症が主訴で訪れた46歳公務員女性クライアントの、SAM前世療法セッション5日後の報告です。

一般的にはこうした恐怖症の生じたエピソードが生育歴の中にある場合には、系統的脱感作法(イメージ減感法)を用いますが、このクライアントには、生育歴の中で階段降下恐怖症となるエピソードの心当たりが全くないということなので、前世人格が引き起こしている可能性ありという判断によって、SAM前世療法を実施しました。

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今回のセッションでは、若い頃から「降り階段やエスカレーターが怖い」ということに関係のある前世の者を呼び出していただきましたが、その後の効果にびっくりです!!

セッションを終えたあと、先生のお宅から帰宅する途中の犬山駅で、電車の乗り換えのため急いでホームを渡ったのですが、途中にある降り階段を、全く意識せずに降り切りました。

電車に乗ってから、階段を降りたことに気づきました。

そのあと鵜沼駅の長い降り階段を、意識して下を見てから降りてみましたが、見た時「わっ、高い」と思っただけで、普通に降りられました。

今まで感じていた、めまいや足元のふらつきも、このところ感じません。

体から、何かが抜けたような感じです。

毎朝毎晩、駅の階段を降りるのがストレスでしたので、改善されてとても感謝しております。

今回出てきた前世の者は、元寇の時日本に来て、海に落ちたモンゴル人とのことでしたが、そういう人格が出てくるとは思っていませんでしたので、最初戸惑いました。

それでも口は勝手に喋って、しかも死後の世界まで色々語るので、現世の私は、そんなことを語って大丈夫なのかと心配になっていましたが…。

この前世の者はオルゴールを聞いている頃に、私の肉体の中に入ってきたのだと思います。

知覚催眠の確認テストの頃には、もういつでも喋り出しそうな感覚でしたので、「もうちょっと待って」と心の中で呼び掛けて、待ってもらいました。

指に宿った潜在意識が魂状態に導くまで、しばらく指が動いたので、その時はまだ魂に戻ってはいなかったと思います。

それを考えると魂表層の前世の者の憑依は、魂状態に戻っていなくても、起こることもあるのかもしれないと思いました。

そういえば、階段を降りる時に感じためまいや足元のふらつきは、鎧兜の重さや船の揺れによるものと似ているような気がしましたし、もしかしたら前世の者からの警告も、憑依に近い状態なのかもしれないと思います。

だからセッションの後、体から何か抜けた感じがしたのでは?

私も今回のセッションでは、SAM前世療法の効果に本当に驚いています。

前世人格の警告によって何らかの症状が起こり、その前世人格を説得することで改善するということを、身をもって体験いたしました。

他にも今回のセッションで、不思議に感じたことがありましたが、それはまた次回お会いしました時に、お話できればと思います。

それにしても、現世の私は780番目の転生ということで、魂の表層だけで村ができそうですよね。
魂とはどんなものか、ますます興味を持ちました。

私は元々、前世療法に興味を持ったことから、カウンセリングやスピリチュアルの勉強を始めました。

巡り巡って稲垣先生にお会いできましたことを、大変嬉しく、またありがたく感じております。
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当研究室から最寄りの名鉄電車「日本ライン今渡駅」まで徒歩7分、「日本ライン今渡駅」から「犬山駅」まで15分ですから、セッション後約30分の犬山駅において、陸橋から乗り換えホームへ階段を降下する時点で、恐怖症が改善されていたことになります。

「今まで感じていた、めまいや足元のふらつきも、このところ感じません。体から、何かが抜けたような感じです」とあるように、改善効果は5日経過しても損なわれていないということです。

ある心理療法研究者の心理療法による治癒要因の統計データによると、治療外の要因(偶然の出来事、クライアントの能力)40%、教育的要因(関係性の要因、相性)30%、プラシーボ効果15%、技法15%となっています。
この治癒要因データを認めるなら、治癒要因の85%は技法以外の要因によるものであり、つまりは、どのような技法を用いても改善効果には大差なし、ということになるでしょう。
換言すれば、このクライアントの階段降下恐怖症が改善しても、SAM前世療法という催眠技法による改善効果の占める割合は、15%でしかないということになります。
 
しかし、私には、クライアントの前世人格 コーエンと名乗った蒙古軍兵士が元寇の折り、激浪の海に船から振り落とされ水死した、その恐怖と、その前世人格コーエンが生まれ変わりである現世のクライアントを守るために、高い所から降下するときは危険だという過剰な警告を発していたことが明らかになったというSAM前世療法のセッション展開によって、その30分後には階段降下恐怖症に顕著な改善をもたらした、つまり、治癒要因のすべてとは言えないまでも、その多くを占めるSAM前世療法の効果によって改善が起きた、と判断することが妥当だと思われます。



2014年12月12日金曜日

SAM催眠学序説 その32

「ラタラジューの事例」再考 その14


「ラタラジューの事例」のセッション再度日本語対話の逐語録

ネパール語対話者カルパナさんは稲垣と交代し、ここからは稲垣とラタラジューの日本語対話でのセッションの最後の締めとなります。


TH:セラピスト稲垣 CL:クライアント里沙さん



TH あなたはラタラジューさん? 日本語分かりますね? 通訳していますね? あなたの魂表層の現世の者が・・・。分かるなら分かるって・・・はい。

CL (頷く)

TH じゃあこれからね、こうしましょう。あなたの後の生まれ変わりは現世の者ですか?

CL (頷く)

TH ああそうですか。そうすると私が一つね疑問に思っていることがありますから、記憶があるなら教えてください。あなたは78歳で死んでいます.何歳ですか、亡くなったのは?

CL  78・・・78歳

TH うん、78歳ですね。亡くなった後、現世の里沙さんに生まれ変わるまでの間の記憶を思い出せるなら思い出してください。たぶんあなたは、霊界へ魂となって行った後、次の生まれ変わりの間までに、現世をどんなふうにして生きるか、あなたの守護霊と相談しているはずなんですが、そのことを思い出せるなら思い出してくれませんか。
私が三つ数えると、あなたは亡くなりますよ。亡くなった直後へ記憶が戻りまからね。 いいですね。
1・2・3・・・。ラタラジューは今亡くなりました。
今、あなたはどこにいますか?

CL 光。
注:死後、魂は肉体から離れ光りの中を上昇する。そこで「大きい人」と出会う。この語りは、4年前2005年の「タエの事例」におけるタエの死後の語りと全く同一であった。それを確認するために、ラタラジューの死後の消息を尋ねたのである。


TH 光の中ですか?

CL はい。

TH 光の中にいるんだけど、その後はどうしますか?

CL 上がっていく。

TH 上がっていきますか。どんどん上がって行くんですね。そこで誰かと出会いましたか? どなたかと? 思い出しますよ。どんどん光の中を上がって行った。あなたの守護霊みたいな人と出会いましたか?

 CL はい。

TH それはどんなふうに姿として見えましたか?

CL 大きい人。

TH その大きいわけは、あなたの仲間の魂がいっぱいその大きい人の中に入っているということなんですか? それで大きく見えるのかな?

CL はい。

TH そうですか。あなたもそこへ行きますか? 大きい人の一部になりますか?

CL はい。

TH そう。で、なっちゃったら次の生まれ変わりのときはどうするんでしょう? そこからまた出てくるのですか?

CL そうです。
注:4年前の2005年「タエの事例」においても、光の世界(中間世)に上がって行ったタエの魂は、守護霊と思われる大きい人(偉大な存在者)の一部となると答えている。この大きい人とは、スピリチュアリズムが説く「類魂」だと考えられる。「類魂」とは、同じレベルの成長進化を遂げている個々の魂どうしが複数寄り集まった魂の集団だとされる。そして、類魂内部で、魂どうしは互いの学びの知恵を分かち合い、類魂全体の成長進化を図るとされる。タエ・ラタラジューの魂の霊界の記憶の語りは、スピリチュアリズムの説く内容にきわめてよく似ていると思われる。

TH  前回ね、あなたの守護霊にお聞きした時には、あなたは魂として急速な進化と成長を願うためにできるだけ厳しい人生を選んだと聞いています。そのことについて、あなたはというよりあなたという魂は、次の現世はどんなふうに生きようという相談はしましたか? 覚えていますか? 忘れていますか? 思い出せませんか?

CL (頷く)

TH そうですか。あなたの守護霊がおっしゃるにはあなたという魂は、次の現世で脊柱側湾症という難病を自ら背負うことを決めたと聞いています。そういう記憶はありませんか? 守護霊と相談してそういう人生を送ることを決めた記憶はありませんか?

CL 少し。少し・・・

TH かすかにある。そういうのは消されちゃうんでしょうかね? 生まれてくるときに。
注:SAM前世療法セッションにおいて、死後魂として霊界に存在していたときの記憶を多くのクラアントに尋ねてきたが、守護霊らしき存在と出会い次の生まれ変わりの相談をしたことまでは思い出せても、相談内容を思い出した事例はいまだにない。



CL 分かりません。

TH 分からない。いいです。そのことは分からないままにしておきましょう。もし、分かってしまったら次の人生を生きる意欲が湧かなくなってしまうかもしれませんからね。


この後、ラタラジューを魂表層の居るべきところに戻ってもらう了解をとり、解催眠をしました。




 (「ラタラジューの事例」再考おわり

次回から「タエの事例」再考を掲載します。


2014年12月4日木曜日

SAM催眠学序説 その31

「ラタラジューの事例」再考 その13


「ラタラジューの事例」応答型真性異言逐語録 その9(最終)


注:KAはネパール人対話者カルパナさん、CLはクライアント里沙さん。

KA  Ke aba, ke garne ta, aru kehi sodou ki nasodou?
   (どうしましょうか? もっと聞いてもいいですか? やめた方がいいですか?)
注:この時点で私は、里沙さんの疲労困憊状態を心配して、セッションの終了を決断していた。しかし、立ち会った見学者からは、カルパナさんにラタラジューへの質問事項の要求が口頭やメモで次から次へ出され、セッションの続行を余儀なくされた。クライアントの健康状態第一のセラピストの立場と研究的探究心旺盛な見学者とのギャップを痛感していた。


CL  Ho.
   (はい)

KA  Sodon?
   (聞いてもいいですか?)

CL  Ho.
   (はい)

KA  Tapaiko gauma manche morda keri ke garni garekocha?  Gauma?
   (あなたの村では人が死んだらどうしますか? 村では?)

CL  Ah,
      (あー)

KA  Hai.
      (ハイ)

CL  Himal.
   (山、ヒマラヤ)

KA  Himal?
   (山、ヒマラヤ)?

CL  Himala ... Himal.
   (山、ヒマラヤ)

KA  Himal?
   (山、ヒマラヤですか?)

CL  Ho.
   (はい)

KA  Manche morda keri Himal lera jani?
   (人が死んだ後、山、ヒマラヤに運ぶのですか?)

CL  Ho.
   (はい)

KA  Himalma?
   (山、ヒマラヤに?)

CL  Ho.
   (はい)


KA  Ke ho, jalauni ki gadni?  Himalma lagera ke garni jalauni ki gadni?
   (山、ヒマラヤで燃やすのですか、埋めるのですか?)

注:ナル村の現地取材を依頼したソバナ博士の調査報告によれば、ナル村の死者の弔いは、遺体をヒマラヤを望む山 上に運び、遺体の頭をヒマラヤに向けて火葬にする。火葬後、骨と灰をいったん土中に埋める。いばらくして骨と灰を掘り出し川に流して弔いは終わる。火葬も し、土葬にもするということになる。墓を作る習慣はない。したがって、遺体を燃やすし、骨と灰を埋めることもする。


CL  Ho.
   (はい)

KA  Jalauni?
   (燃やすのですか?)

CL  Ho.
   (はい)

KA  Gadni?
   (埋めるのですか?)

CL  Ho.
   (はい)

KA  Tapailai kehi bannu man cha bhane bhannusna.
   (何か言いたいことはありますか?)

CL  Ho.
   (はい)

KA  Hajur?
   (はい?)

KA  Kehi cha bannu man lageko?
   (何か言いたいことはありますか?)

CL  Ho.
   (はい)

KA  Chaina? Bhayo?
    (何もありませんか。もう充分ですか?)

CL  Ho, ho, hoina.
   (はい、はい、いいえ)

KA  Hoina?
   (充分ではないのですか?)

KA  Kehi cha banna man lageko?
      (何か言いたいのですか?)

KA  Kehi cha manma kura?
      (何か言いたいことがあるのですか?)

CL  Bujina.
   (分かりません)

KA  Buji ... bujina?
   (分かりませんか?)

KA  Tapaiko gauma ko ko hunuhuncha sathi?
   (あなたの村では誰が友達ですか? 村です)

CL  Gaun ...
   (村)

KA  Hajur, gauma.
   (はい、村です)

CL  ha ... hajur ...
   (はい)

KA  Hajur, gauma ko ko hunuhuncha?
   (そうです。村には誰がいますか?)

KA  Tapai kati barsa hunubhore, pheri ek choti bhanidinusta?
   (あなたは何歳ですか、もう一度言ってもらえませんか?)
注:この質問は愚問であろう。ラタラジューは78年生きたと言っている。「今お話しているあなたは何歳のラタラジューですか?」のように尋ねるべきであろう。そうでないとラタラジューには答えようがない。

CL  Ha ...
      (は)

KA  Kati barsa hunubho?
   (何歳ですか?)

CL  Ah ... Ana.
      (あー)

KA  Tapaiko chora kati barsako bhayo? Chora  ... chora ... chora kati barsako bhayo?
   (あなたの息子さんは何歳ですか? 息子さん、息子さん、息子さんは何歳ですか?)

KA  Kancha, kanchi?
   (息子さん? 娘さん?)

CL  Kancha.
   (息子)

KA  Kancha?
   (息子?)

CL  Ah, Adis.
   (あー、アディスです)

KA  Kancha, Adis.
   (息子さんはアディス?)

CL  Hum ...
     (ふむ)

KA  Kati barsako bhayo Adis?
   (アディスは何歳ですか?)

CL  Adis.
   (アディス)

KA  Adis kati barsako bhayo?
   (アディスは何歳ですか?)

CL  Moi(?) ho ... ho...
    (はい・・はい)

KA  Adis kati barsako bhayo?
   (アディスは何歳ですか?)
注:カルパナさんは「アディスは何歳ですか?」と三度尋ねているが、ラタラジューが何歳の時かの特定がなければ、ラタラジューには答えようがない。

CL  Bujina.
   (分かりません)

KA  Bujnubhayena.
   (分かりませんか)

KA  Tapaiko gauma Magar kohi cha?
   (あなたの村にはマガール族の人はいますか?)
注:ナル村の現地取材を依頼したソバナ博士の調査報告によれば、2010年現在のナル村人口は2,277人、420世帯である。その人口の97%はタマン族である。ラタラジューの生きた1816年~1894年当時は、タマン族のみの村であった可能性が高い。したがって、マガール族やライ族のことを尋ねられても「分からない」と答えたのかもしれない。

また、ラタラジューが何歳時の人口かは不明だが村民は25人と答えている。


ちなみに、セッション後のフラッシュバックで、ラタラジューが里沙さんに語ったことによると、ラタラジューはラナ家の権力闘争で殺した敵方の妻や子どもを多数伴ってナル村に戻り、村長として独裁権力を振るったため、村民の恨みを買って親子ともども毒殺されたと語っているという。さらに、謀殺を企てた村民は、ラタラジュー一家の存在そのものを無かったことにするという申し合わせをしたという。したがって、現ナル村にはラタラジューを知る者も、ラタラジューの子孫もいないということになる。私の依頼したソバナ博士によるナル村の34名の古老への聞き取り調査でも、ラタラジューおよび子孫の存在は確認出来なかった。


CL  Ah.
      (あー)

KA  Magar.Tapai pani tamang ho?  Tamang ho tapai?
   (マガール族です。あなたはタマン族でしたよね? タマン族でしたよね、あなたは)

CL  Ha ...
     (は)

KA  Rataraju, Tamang ho tapai?
   (ラタラジューさん、あなたはタマン族でしたよね?)

CL  Hajur ah.
   (はい)

KA  Gauma Magar chainan?
   (村にはマガール族の人はいないのですか?)

CL  Hum.
      (ふむ)

KA  Magar.
   (マガール族の人です)

CL  Ha ... bujina.
   (はー、分かりません)

KA  Rai kohi chan ki ta?
   (ライ族の人はいませんか?)

CL  Ah ...
      (あー)

KA  Kun kun jatko manche chan gauma?
   (村の人はどのカーストに属するのですか?)
注:ラタラジューが何歳時の人口かは不明だが村民は25人と答えている。山岳少数民族のタマン族単一25人のナル村にカースト制度があるとは思われない。


CL  Ah ... bujina.
   (分かりません)


KA  Bujnubhyena.
   (分かりませんか)



「ラタラジューの事例」応答型真性異言部分の逐語録おわり。

(その32につづく)